山本祐司 書道 作品 実演 教室





2011年11月 ブータン王国を訪問
2011年11月2日~6日 パロ ティンプー

 

2011年は日本国とブータン王国の国交樹立25周年。

外務省在ブータン日本国大使館、Japan Foundation、JICA、

外務省系の3機関の共催による国交記念イベントがブータン王国で開催されました。

Commemorative events of the 25th anniversary of Japan-Bhutan diplomatic relations.

Japanese calligraphy demonstration by Yuji Yamamoto.

 

 

2011年11月2日~6日、南アジアのブータン王国を訪問し、

国交樹立25周年記念イベントとして、日本の書道を紹介しました。

 

11月3日 パロ教育大学 (招待者のみ:大学生)

11月4日 ブータン国立図書館 (招待者のみ:政府関係者・ブータン書道家)

11月4日 ユース デベロップメント ファンド ホール (参観自由)

11月5日 時計台広場 (参観自由)

 

日本国大使館パンフレット kuensel記事 bhutantimes記事 中日新聞記事

 

 

ブータンはGNH(Gross National Happiness)を提唱する、幸せの国。

静かでゆったりとした時間が流れ、ヒマラヤ山麓の自然に囲まれています。

10月にはワンチュク国王陛下がご成婚され、

11月には国王王妃両陛下が国賓として日本を訪問されています。

 

 

 

11月3日 パロ教育大学

 

 
 

パロは、空港のあるブータンの玄関口。

木をふんだんに使った、堂々たるホール。

 

書についての講演、作品制作の実演、

書道体験のほか、ブータン書道家にも

実演をしていただきました。

 

 

11月4日 ブータン国立図書館

 

 
 
 
 

国立図書館では、書道の講義のほか、作品のデモンストレーション、書道体験、

ブータン書道家による実演を楽しみました。テレビや新聞の取材もありました。

ランチはブータン料理をいただきました。

 

 

 

11月4日 ユース デベロップメント ファンド ホール

 

 
 
 

美しい山に囲まれた施設。標高が2000m超なので、階段を上るのもたいへん。

ティンプーの子ども達に実演とワークショップをしました。

 

 

 

11月5日 時計台広場

 

 
 
 

首都ティンプーの中心にある時計台広場。
たくさんの書を披露しました。

 

日本国大使館からご依頼のあった、
国王陛下ご成婚と国交を記念する
和歌を書いたあと、

ご臨席のブータン国務大臣などのVIPや、

観客からのリクエストに応じて書きました。

時計台広場では、山本の書道のほか、ブータン人の伝統的な民族舞踊の披露、

現地JOCVのダンスの披露、ブータンの学校の生徒による柔道の披露、音楽の披露、

アニメ映画の放映など、盛りだくさんの内容で、日本とブータンの友好ムードが溢れます。

ご臨席されたブータンの大臣にもたいへん興味を持っていただき、

書道の披露のあとで、写真撮影を求められました。

 

 

 

ブータン外務省主催 国交記念レセプション

 

 
 

ブータン外務省主催、記念レセプション。

日本国大使館外交官、国際交流基金職員、JICA所長とともに記念撮影。

会場は豪華なホテル。会場に到着後は、野外のかがり火を囲んで、

招待客のみなさまとともに、ブータンの民族舞踊を見たりしながら歓談。

レセプション宴会場に案内されたあとは、ブッフェ形式でおいしいお酒と食事。

つややかな正絹の和服で出席しました。

 

 

 

空港のある街 パロ

 

 
 
 

美しい清流と、山に囲まれた街。

田園風景の中に牛が歩く、のどかな風景。

 

空港もゾン(役所)も学校も民家も、

建物はすべて伝統的な装飾の建築で、

この国の格の高さを感じます。

 

 

首都 ティンプー

 

 

ブータンの建物は、すべて伝統のデザイン。
役所や学校に行くときには伝統衣装を
着用しており、景観が守られています。

ティンプーは新築の工事中の建物も多く、
たいへん発展している印象を受けました。

横断歩道の図案も、民族衣装の男性の姿。

   

 

GNH(グロス ナショナル ハピネス)、幸せを提唱する国、ブータン。

 

幸せを追求するということは、国として発展しつつ、持続可能な方法を模索すること。

ただ物質的な豊かさのみを追求するのではなく、足るを知る、ということでもありましょう。

GNHは、欲を捨てて発展を捨てる、という意味ではありません。

どのように発展を持続しつつ、みんなが幸せな感情で生きていくのか、という思想です。

今後も世界中からブータン王国に注目が集まり、GNHに期待が寄せられることでしょう。

 

訪問した印象は、雑然とした喧騒から離れた、とても静かな国。

ブータン人は穏やかで微笑みに溢れ、旅行してもたいへん安全です。

 

日本からはなかなか行く機会のない国だと思いますが、

いずれ機会を得て、ゆったり流れる時間を体験するために、訪れてみてください。

 

今回の国交記念行事のために日本から招聘されて、

日本の書を紹介する光栄な機会を得ることができ、みなさまに感謝しております。